[ワシントン 28日 ロイター] – 米上院司法委員会は28日、ブレット・カバノー氏の連邦最高裁判事への指名を11対10の賛成多数で承認した。

同時に、同委員会メンバーのフレーク議員(共和党)がカバノー氏の過去の性的暴行疑惑に懸念を表明し、上院本会議の採決前に連邦捜査局(FBI)の捜査を実施するよう提案した。

FBIの捜査を巡っては、民主党の要請に反し、トランプ大統領と共和党議員らが応じてこなかった経緯があるだけに予想外の展開となり、カバノー氏の指名承認はさらに混迷を深めるもようだ。

この日の採決では、同委員会を構成する共和党議員全員が支持を表明し、民主党議員全員が反対に回った。

フレーク議員は「重要ポストの指名であることを踏まえ、確実にすべての精査を行う必要がある」とし、FBIの捜査を行うため、本会議での採決を1週間遅らせるよう要請した。

上院の共和党指導部はフレーク議員の提案に同意した。

トランプ大統領はこの日、カバノー氏の指名を堅持すると言明。同時に、共和党指導部がFBI捜査の提案に応じたことを踏まえ、FBIに捜査を開始するよう命じた。ただ上院の意向に基づき、1週間以内に調査を完了させるよう要請した。