[ワシントン 17日 ロイター] – 米連邦準備理事会(FRB)が18─19日の連邦公開市場委員会(FOMC)で今年4回目となる利上げを決定するとの見方が大勢となる中、トランプ米大統領、およびホワイトハウスのナバロ通商製造政策局長は17日、FRBの金融引き締め策を再度批判した。 

トランプ米大統領はこの日の朝、「ドルが非常に強く、事実上インフレ(高進)もみられず、(中略)国外情勢が混乱する中、FRBがなお追加利上げを検討しているのは信じ難い」とツイッターに投稿した。 

その数時間後、ホワイトハウスのナバロ通商製造政策局長はCNBCのインタビューで、FRBが来年も利上げを継続するとの立場を示しているのは「正気の沙汰ではない」とし、米経済は成長しているものの物価上昇は見られていないためFRBは今週の会合で利上げを決定するべきではないとの考えを表明。 

「インフレが見られないまま経済が成長していることがFRBが19日に利上げを決定するべきではない理由だ。景気減速が理由ではない」とし、FRBはホワイトハウスからの独立を示すために利上げを行う必要はないとの考えを示した。

トランプ大統領はこれまでも繰り返しFRBの金融引き締め策を批判。前週にロイターが行ったインタビューでも、FRBが18─19日のFOMCで利上げを決定した場合は「ばかげていると思う」などと述べていた。