[ニューヨーク 3日 ロイター] – ニューヨーク外為市場では、米中が通商合意に達するとの期待からリスク選好度が改善し、ユーロが対ドルで上昇した。 

米中通商協議を巡っては、英フィナンシャル・タイムズ紙が米中が合意の障害となっていた「ほぼすべての問題」を解決したと報道。米国家経済会議(NEC)のカドロー委員長も米中通商協議は進展しているとの認識を示した。 

ウエストパック・バンキング(ニューヨーク)の外為戦略部門責任者、リチャード・フラヌロビッチ氏は「米中が通商合意に近づいているとの報道で、市場心理が幅広く好転し、これによりユーロが押し上げられた」と述べた。 

欧州の一部経済指標が予想を上回ったことで独10年債利回りがプラス圏を回復したこともユーロの押し上げ要因となり、終盤の取引でユーロ/ドルEUR=D3は0.35%高の1.1241ドル。前日の取引では約3週間ぶりの安値を更新し、2017年6月以来の安値となる1.1174ドルに近づいていた。 

この日発表の米経済指標では、米供給管理協会(ISM)が発表した3月の非製造業総合指数(NMI)が56.1と、2017年8月以来の低水準を更新。ドルの押し下げ要因となった。 

豪ドルは対ドルで0.64%上昇。中国の堅調な経済指標などが材料となった。 

英ポンドGBP=D3EURGBP=D3は対ドルで0.15%上昇。メイ首相が欧州連合(EU)離脱を巡る議会の膠着脱却に向け、野党・労働党のコービン党首と協議したことが好感された。 

3月のADP全米雇用報告では、民間部門雇用者数が12万9000人増と、市場予想の17万人増を下回り、2017年9月以来の低い伸びにとどまったが、ドル相場に大きな影響は出なかった。市場では5日発表の3月の米雇用統計に注目が集まっている。 

ドル/円 
NY終値 111.47/111.50 
始値 111.49 
高値 111.53 
安値 111.35 

ユーロ/ドル 
NY終値 1.1234/1.1235 
始値 1.1243 
高値 1.1251 
安値 1.1226