[ニューヨーク 24日 ロイター] – 2020年米大統領選への出馬を25日に表明するとみられている民主党のバイデン前副大統領が、候補の中で最も大きな支持を集めていることがロイター/イプソスの世論調査で明らかになった。特にマイノリティー(少数派)と55歳以上の成人の支持が高くなっている。 

調査は4月17─23日にインターネット上で英語で実施され、4018人の成人から回答を得た。このうち1449人が民主党支持者、1437人が共和党支持者、788人が無所属だった。 

バイデン氏の他に19人がこれまでに立候補を表明、もしくは表明する可能性があるが、調査では24%がバイデン氏に投票すると回答。バーニー・サンダース上院議員に投票するとの回答は15%だった。バイデン氏とサンダース氏以外に7%を超える支持を集めた候補はおらず、21%が党公認の大統領候補を選ぶ予備選挙(プライマリー)で誰に投票するか「分からない」と回答した。 

バイデン氏はこれまでに2回大統領選の民主党候補指名を目指した経験があるほか、16年まで副大統領を2期務めた。現在でも国民の人気は高く、63%がバイデン氏に対し「好感」を持っていると回答。サンダース氏、およびインディアナ州サウスベンド市長を務めるピート・ブティジェッジ氏に対し好感を持っているとの回答は58%だった。 

共和党のトランプ大統領に対し全般的に好感を持っているとの回答は44%。民主党のバイデン氏、サンダース氏、ブティジェッジ氏はそろってこれを上回った。 

バイデン氏に対する支持はマイノリティーのほか、年齢の高い成人の間で高く、55歳以上の成人の32%、白人ではない成人の30%が他の候補よりもバイデン氏を支持すると回答した。 

調査ではまた、初期の段階では全国的に知名度が高い候補に支持が集まりやすい傾向も判明。民主党支持者のうち、バイデン氏とサンダース氏に少なくとも「幾分親しみがある」との回答は80%を超えた。エリザベス・ウォーレン上院議員に親しみがあるとの回答は67%。ベト・オルーク前下院議員、カマラ・ハリス上院議員、コリー・ブッカー上院議員に親しみがあるとの回答は約50%だった。