米中貿易摩擦

中国の習近平国家主席がロシアを訪問し、プーチン大統領と会談しました。今月末のG20大阪サミットに向けて、両首脳は、それぞれ対立を深めるアメリカを念頭に、経済や安全保障の分野で足並みをそろえ、対抗する姿勢を強調しました。

中国の習近平国家主席は5日、ロシアの首都モスクワを訪問し、プーチン大統領と会談しました。

会談の冒頭で、プーチン大統領は「近年、ロシアと中国の関係は前例がないほど高いレベルに達した。今回の訪問が両国の関係発展をさらに後押しすることを確信している」と述べ、訪問を歓迎しました。

欧米がロシアに経済制裁を科すなか、ロシアは中国との貿易を拡大し、両国の貿易額は去年、過去最高の11兆円余りにのぼったほか、軍事や宇宙開発の分野でも協力を深めています。

およそ3時間の会談のあと、両首脳は包括的な協力関係の発展や安全保障分野での連携強化をうたった2つの共同声明に署名しました。

会談後、習主席は「保護主義と1国主義が台頭し、覇権主義的な行為が増える一方だ。中国とロシアは、国連安保理の常任理事国として、国連を核とした国際体制を断固として守る」と述べ、名指しは避けたものの、貿易摩擦で対立を深めるアメリカを批判しました。

習主席は7日までロシアに滞在する予定で、両首脳は、今月末のG20大阪サミットに向け、経済や安全保障の分野で足並みをそろえ、アメリカに対抗する姿勢を強調しています。