【ニューヨーク時事】欧米自動車連合フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は5日、仏ルノーとの経営統合提案を撤回したと発表した。米メディアによると、ルノーと連合を組む日産自動車の支持が得られなかったためという。
FCAは声明で、統合案について「説得力があると依然確信している」としながらも、「フランスの政治的状況」によって進めることができなかったと説明した。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)が関係筋の話として報じたところでは、5日開かれたルノーの取締役会で、日産から送り込まれた取締役2人がFCAとの統合案への支持を保留。ルノーの筆頭株主であるフランス政府は、日産との提携維持が保証されない統合を認めない立場を表明し、賛否を問う投票の延期を要請した。これを受けてFCAは統合実現は困難と判断したとみられる。
FCAは先月27日、ルノーに経営統合を提案。実現すれば、ルノーと連合を組む日産、三菱自動車を含めた世界販売台数(2018年)は1500万台を超え、首位の独フォルクスワーゲン(VW、1083万台)を大きく上回る自動車会社が誕生するとみられていた。