[ワシントン 21日 ロイター] – 米連邦準備理事会(FRB)は21日、大手銀行を対象としたストレステスト(健全性審査)の第一弾の結果を公表し、全18行が合格したと明らかにした。 

対象行はJPモルガン・チェース(JPM.N)、シティグループ(C.N)、ゴールドマン・サックス(GS.N)、モルガン・スタンレー(MS.N)、バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)(BAC.N)などで、これらの銀行の資産の合計は米国の全銀行の資産の約70%に相当する。 

FRBは最も厳しいシナリオの下で各行が被る損失は総額で4100億ドルに達するものの、自己資本比率は基準を大幅に超えると指摘。 

声明では「米国の大手銀は金融危機前と比べ大幅に力強さを増し、著しい衝撃を受けたとしても経済を支える力を十分に備えている」とした。また、試算した損失額は過去の数値におおむね匹敵するもので、最も大きな損失はクレジットカード、次いで商業・企業融資で発生するとの見方を示した。 

今回のストレステスト第1弾は各行が当局に提出した情報に基づき、FRBが設定する基準を達成できるか審査するもの。来週27日に結果が発表される第2弾は資本計画を実施する力を備えているかを審査するもので、結果次第では配当金の支払いや自社株買いができなくなる可能性がある。 

市場はドイツ銀行(DBKGn.DE)が合格できるか注目。不合格となれば過去5年間で4回目となる。[nL4N23S08W] 

FRBは2007─09年の金融危機のさなかに銀行ストレステストを開始。今年の審査のリセッション(景気後退)シナリオには、失業率の10%への上昇、企業融資市場におけるストレスの高まり、不動産価格の下落などが含まれた。FRBは銀行業界から審査プロセスが不明瞭との苦情が出ていたことに配慮し、今年は審査モデルに関するより多くの情報を事前に提供した。