[ワシントン 29日 ロイター] – トランプ米大統領は29日、連邦準備理事会(FRB)が今週の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを決定するとの見方が大勢となる中でも、小幅な利下げは十分ではないとの考えを示し、市場予想を超える利下げを決定するよう圧力を掛けた。 

FRBは30─31日のFOMCで25ベーシスポイント(bp)の利下げを決定するとの見方が大勢だが、一部では50bpでの利下げの可能性も排除されていない。 

トランプ大統領は一連のツイッターへの投稿で、中国や欧州と比べ米金融政策担当者は慎重過ぎると改めて批判。「欧州連合(EU)と中国は一段の利下げを行い、金融システムに流動性を提供するだろう。これにより(EUと中国の)製造業者は自社の製品の販売が一段と容易になる。これに対し、インフレが極めて低いにもかかわらず、FRBは何もしない。(EUや中国と)比較して極めて小さな対応しかしないだろう。残念だ!」とした。 

その上で「FRBはすべてにおいて対応を間違えている。小幅な利下げでは十分ではない。ただ、いずれにしても勝利するのはわれわれだ」とした。