[ベルリン 9日 ロイター] – ドイツ政府は、連邦予算には含まれない新たな債務を引き受ける独立した公共団体の設立を検討している。厳格な財政ルールに抵触しない「影の予算」創設で、低迷する国内経済への投資を行う。計画に詳しい3人の関係筋がロイターに明かした。 

関係筋は、新たな投資機関の創設により、ドイツは歴史的な低水準にある借り入れコストを生かし、憲法が定める債務の制限を超えてインフラや気候変動向けの支出を拡大できると述べた。 

「債務ブレーキ」と呼ばれる規定では、連邦政府の財政赤字は国内総生産(GDP)比で0.35%までと決められている。これは年間約120億ユーロ(133億ドル)に当たるが、成長率などを考慮に入れると、政府が来年に増やすことができる新たな債務は50億ユーロにとどまる。 

計画では、公共投資機関に充てられる新たな債務は連邦予算に含まれない。ただ、債務規模は欧州連合(EU)の安定・成長協定によって決まるという。また今回の計画では、債務規則の変更に必要となるドイツ議会の3分の2以上の承認も必要がない。 

ある高官は「うまく運用すれば、独立の公共投資機関は新たな債務で資金を増やすこともできる」と指摘。 

一方、野党・自由民主党(FDP)の予算責任者、オット・フリック議員は、並列予算につながるいかなる計画にも賛同しないとし、財政問題に関する議会の統制が弱まることを懸念していると述べた。