トランプ米大統領(左)とイスラエルのネタニヤフ首相=3月25日、ワシントン(EPA時事)
トランプ米大統領(左)とイスラエルのネタニヤフ首相=3月25日、ワシントン(EPA時事)

 【ワシントン時事】トランプ米大統領は14日、ツイッターで、イスラエルのネタニヤフ首相と電話会談し、米国とイスラエルの「相互防衛条約」実現について協議したことを明らかにした。その上で、今月下旬にニューヨークで行われる国連総会に合わせて会談し、同条約について協議を続けるのを「楽しみにしている」と強調した。

 トランプ氏は「(条約は)両国の素晴らしい同盟関係をさらに強固に結びつけるだろう」と指摘。17日のイスラエル総選挙で苦戦するネタニヤフ氏を側面支援した形だ。トランプ氏は自身の支持基盤である親イスラエルのキリスト教福音派に配慮し、イスラエル寄りの姿勢を取っており、ネタニヤフ氏とも親密な関係を築いている。

 ネタニヤフ氏はツイッターで、トランプ氏の発言に謝意を示し、「国連総会での会談で歴史的な防衛条約を推進することを楽しみにしている」と応じた。ただ、イスラエルのメディアによると、同国軍幹部の間では、相互防衛条約は軍の行動を縛りかねないと懸念する声もある。