イスラエルのネタニヤフ首相(左)と中道政党連合「青と白」を率いるガンツ元軍参謀総長(AFP時事)
イスラエルのネタニヤフ首相(左)と中道政党連合「青と白」を率いるガンツ元軍参謀総長(AFP時事)

 【エルサレム時事】ネタニヤフ首相続投の是非が問われた17日投票のイスラエル総選挙(国会定数120)は18日までの開票の結果、首相支持派が過半数の61議席を下回る見通しとなった。反首相派も一枚岩でなく、新たな連立政権発足に向けた組閣交渉は難航を余儀なくされそうだ。

 イスラエルでは4月にも総選挙が行われたが、ネタニヤフ氏が過半数の支持獲得に失敗し、再選挙となった。今回も政局のこう着状態は解消できず、連立交渉を進めるには「右派」対「中道・左派」という従来の枠組みを超えた協力関係の構築が求められる。

 地元各メディアによると、開票率90%超の段階で、ネタニヤフ氏が率いる右派政党リクードなど首相支持派は計55議席前後にとどまっている。ネタニヤフ氏は「数日後に強い政府をつくるための交渉を始める」と続投に意欲を示すが、自身の汚職疑惑などに反発する反首相派を切り崩すめどは立っていない。

 一方、中道政党連合「青と白」を率いるガンツ元軍参謀総長は「幅広い民意が反映された統一政権をつくりたい」と強調する。反首相派はガンツ氏支持でまとまっておらず、ガンツ氏は「ネタニヤフ氏抜き」のリクードとの大連立を模索するが、リクード側にこれに応じる動きはない。

 各党別では、リクードと「青と白」がそれぞれ31、32議席程度と見込まれ、第1党争いを繰り広げている。リブリン大統領は今後、選挙で議席を獲得した各党に意見を聞いた上、ネタニヤフ氏かガンツ氏のいずれかに組閣を要請する公算が大きい。