[ロンドン 27日 ロイター] – 英最大野党・労働党のコービン党首は27日、公共医療を提供する国民保健サービス(NHS)をジョンソン政権が米国との貿易協議の議題にしている証拠とする文書を公開した。 

ジョンソン首相はこれまで、NHSが対米協議の対象になっていないとしてきたが、コービン氏はこの文書が「英米貿易投資作業部会」による資料のコピーが流出したものだと主張している。 

コービン氏は、451ページに上る文書が米英協議の要旨だとし、ジョンソン氏がNHSを米国に売り渡そうとしていると非難。「米国は有毒な合意に向けた交渉でNHSを議題にすることを求めている。既に秘密裏に協議されている」とし、医療制度の民営化につながりかねないと主張した。 

NHSは12月12日に実施される総選挙の争点の一つ。