【ニューヨーク時事】米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は7日、ソフトバンクグループの新たな投資ファンド「ビジョン・ファンド2」について、外部資金がほとんど集まらず、目標の1080億ドル(約11兆8000億円)の半分にも満たない可能性があると報じた。共用オフィス「ウィーワーク」を運営する米ウィーカンパニーへの投資失敗や、ファンド運営をめぐる混乱を受け、投資家が出資に難色を示しているという。関係者の話として伝えた。

ソフトバンクの投資「また失望」 米社への出資引き揚げ―WSJ報道

 同紙によると、1号ファンドに出資したサウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国の政府系ファンドは、新たな資金拠出に慎重姿勢を示している。日本の保険会社やゴールドマン・サックスなどの金融機関は見送る方向だ。調達できた資金は、ソフトバンクG自身による出資分がほとんどだという。