パリ国際航空ショーでデモ飛行を行うエアバス機=19年6月、仏ルブルジェ(AFP時事)
パリ国際航空ショーでデモ飛行を行うエアバス機=19年6月、仏ルブルジェ(AFP時事)

 【ワシントン時事】米通商代表部(USTR)は14日、欧州連合(EU)が航空機大手エアバスに違法な補助金を拠出しているとする世界貿易機関(WTO)の判断に基づき、EUから輸入する大型民間航空機に課す追加関税を現行の10%から15%へ引き上げると発表した。3月18日に実施する。補助金撤廃を求め、EUへの圧力を強める。

対EU関税、航空部品・農産品も WTO補助金紛争で米通商代表部

 米政権は昨年10月、WTOの承認を受け、年間最大約75億ドル(約8200億円)相当のEUからの輸入品に制裁関税を発動。エアバス機の製造を支援する域内4カ国から輸入する航空機に10%、それ以外の工業製品や農産品に25%の関税を上乗せした。