• イタリアの新型コロナ感染者数は1万人を突破
  • コンテ首相はEU加盟国首脳、ECB総裁との電話会議で発言

イタリアのコンテ首相は10日、新型コロナウイルスの感染拡大からユーロ圏経済を守るため、欧州中央銀行(ECB)に大胆な行動を取るよう呼び掛けた。イタリアでは新型コロナ感染者が1万人を突破した。

  EU加盟国首脳やラガルドECB総裁とのビデオ会議でコンテ首相は、債務危機で見せたEUの団結を新型コロナとの闘いでも示すよう域内首脳らに求めた。協議の内容に詳しい当局者1人が明らかにした。

  匿名を条件に語った同当局者によると、コンテ氏は12日に行われるECBの定例政策委員会では景気を支える一助となるような行動を促し、ECBに「なんでもやる」よう訴えたという。この言い回しはドラギ前総裁が2012年、ユーロ圏の安定化にECBが主要な役割を果たす覚悟を示すために使い、象徴的な言葉となった。

  コンテ氏は、新型コロナ感染拡大防止策によって打撃を受けている景気を安定させるため、ユーロ圏は利用可能な全ての金融、財政手段を用いる必要があると主張。具体的には、EU加盟国で協調した財政出動による景気対策の必要性を挙げた。

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原題:Conte Calls on ECB to Do Whatever It Takes Against Virus (1)(抜粋)