• アーム設計のアイフォーン・プロセッサ技術を生かして独自に開発
  • 台湾のTSMCがアップルの新型チップを受託生産へ
An MacBook Pro in an Apple retail store.
An MacBook Pro in an Apple retail store. Photographer: Alex Tai/SOPA Images/LightRocket via Getty Images

アップルは自社設計のメインプロセッサーを搭載した「Mac(マック)」コンピューターの販売を来年開始する計画だ。事情に詳しい関係者が明らかにした。「iPhone(アイフォーン)」やタブレット「iPad(アイパッド)」の成功につながったチップ設計を生かすという。

  アップルはアイフォーンの次期モデルに採用されたSoC(システム・オン・チップ)「A14」を基に、3タイプのマック用プロセッサ-を独自に開発中だ。

  同関係者によると、アップルは独自チップを搭載したマックコンピューターを来年に少なくとも1モデルは発売できるよう準備を進めている。

  非公開の製品計画について話しているとして匿名を条件に述べた同関係者によれば、新型チップの生産は、アイフォーンとアイパッドのプロセッサーでアップルと提携する台湾積体電路製造(TSMC)が受託。アップルとTSMC、現在チップを提供する米インテルの広報担当者はいずれもコメントを避けた。

  アップルはソフトバンクグループ傘下の英アーム・ホールディングスの技術を使ってスマートフォン用チップを設計している。

  自社設計のプロセッサーへの移行は新型ノート型パソコンで開始する可能性が高いとみられる。既存のインテル製チップを搭載した高位機種の「MacBook Pro(マックブック・プロ)」やデスクトップ型PC「Mac Pro(マック・プロ)」などとは性能の点で追いつくことは無理だからだ。

  インテルからの切り替えは複雑で、アップルのソフトウエアやハードウエア、部品調達チームとの緊密な連携が求められる。在宅勤務の指示やアジアのサプライチェーンで障害が生じている点を考えると、この方向転換は遅れる可能性があると関係者は述べた。

原題:Apple Aims to Sell Macs With Its Own Chips Starting in 2021(抜粋)