[22日 ロイター] – 英国のジョンソン首相は、次世代通信規格「5G」の通信網構築で、中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の参入余地を制限する方針だ。英紙デーリー・テレグラフ(電子版)が22日、伝えた。 

今年1月に限定的な参入を容認する方針を示していたが、新型コロナウイルス危機で方針を修正したもようだ。これに先立ち、英紙タイムズは、ジョンソン首相が、新型コロナ危機を踏まえ、必要不可欠な医療用品などの調達で中国への依存をやめる計画の策定を指示したと伝えていた。 

英首相官邸はコメントを差し控えた。ファーウェイのコメントは現時点で得られていない。 

英政府は今年1月、ファーウェイの5G参入を限定的に容認すると発表、4月下旬に政府高官が、その方針を確認していた。 

テレグラフによると、関係筋は「ジョンソン氏は依然、中国との関係を望んでいるが、ファーウェイとの契約は大幅に縮小しようとしている。ファーウェイの参入を減らす計画を早急に策定する指示が出ている」と述べた。 

米政府は、安全保障上の懸念があるとして、同盟国にファーウェイ製品を使用しないよう要請。ファーウェイ製品を使用する国とは機密情報を共有しないと警告している。