Grounded Deutsche Lufthansa AG passenger aircraft sit near the control tower at Munich Airport in Munich.
Grounded Deutsche Lufthansa AG passenger aircraft sit near the control tower at Munich Airport in Munich.Photographer: Michaela Handrek-Rehle/Bloomberg

ドイツ政府はルフトハンザ航空に90億ユーロ(約1兆560億円)規模の救済策を提供する。新型コロナウイルスの危機下で同国が行う企業支援として最大。

  25日の発表によると、政府が当初ルフトハンザの株式20%を取得し、第三者が敵対的買収を仕掛けた場合には額面価格でさらに5%プラス1株と交換できることが盛り込まれた。計画は欧州連合(EU)の承認が必要で、競合のライアンエアーなどが異議を唱えるのはほぼ間違いない。

  計画にはまた、議決権のない出資である「サイレント・ パーティシペーション」で57億ユーロの資本を注入することや、期間3年30億ユーロの政府保証付き融資も含まれた。

  ルフトハンザの経営陣は計画を受け入れたが、この後さらに監督委員会による審議・採決や、臨時株主総会での承認が必要となる。

原題:Germany to Take Lufthansa Stake in Landmark $9.8 Billion Bailout(抜粋)