[モスクワ 29日 ロイター] – ロシアで、8月前半にも新型コロナウイルスワクチンが承認される見通しであることが、関係者の話で分かった。ただ西側メディアは、安全性よりも国家の威信が優先され、問題があると指摘している。 

ガマレヤ研究所(モスクワ)では今月、初期段階の臨床試験(治験)が終了し、来月から後期治験が開始する予定。当局は治験の終了を待たずにワクチンを承認するという。 

関係者は「ワクチンの承認予定日は8月10日で、遅くとも15日までには承認される。全ての治験結果はかなり良好だ」と述べた。また、承認されたワクチンはまず医療従事者が接種対象になるとした。 

英国家サイバーセキュリティーセンター(NCSC)は今月16日、ロシアが支援するハッカー集団が新型コロナウイルスのワクチンや治療法の研究・開発に関する情報を標的に、世界の研究機関にサイバー攻撃を仕掛けていると非難する声明を発表した。