[16日 ロイター] – 米国で15日、新型コロナウイルス感染による死者が3102人に達した。1日の死者数が3000人を超えるのはこの1週間で3回目。また、同日の死者数は新型コロナのパンデミック(世界的大流行)が始まってから3番目に多い。

ロイターの集計によると、米国ではこれまでに30万4187人が死亡。累計感染者数は1670万人と、人口の約5%に達した。

コロナ感染症による入院者数も18日連続で最多を更新し、11万2000人を超えた。カリフォルニア州の病院の多くでは集中治療室(ICU)の病床が不足する状態に陥っており、ニューソム州知事は遺体を保管する冷蔵トレーラーを多数発注したほか、サンディエゴやロサンゼルス郡などに遺体袋5000個を配布したことを明らかにした。

保健当局者は、死者が今後数週間でさらに増加すると警鐘を鳴らす。

米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は16日、CBSニュースに対し「まだ終息したわけではない」とし、ワクチン接種まで、一連の感染抑制措置を順守するよう訴えた。

米国ではこの日、ファイザーが独ビオンテックと開発した新型コロナワクチン接種が3日目を迎え、医療従事者や高齢者施設のスタッフらなどへの接種が行われた。

米食品医薬品局(FDA)は今週、2種類目のコロナワクチンとなる米バイオ医薬品大手モデルナのワクチンの緊急使用を承認する見通し。

米国では今週末までに290万回分のワクチンを受け取ることを目指しているが、ワクチンの幅広い一般配布には少なくとも数カ月かかるとみられる。

アザー厚生長官はこの日、新たに200万回分のファイザーワクチンと590万回分のモデルナワクチンが来週供給される可能性があると明らかにした。最終的に、米国にはこれらワクチン最大3億回分を購入するオプションがあるとも強調した。