[東京 25日 ロイター] – 西村康稔経済再生相は25日の記者会見で、同日発表された雇用指標に関連して、新型コロナウイルスの影響による落ち込みから回復傾向にあるものの、雇用者数は3月の水準に届いていないなどとして「雇用をしっかり守っていく観点から支援策を実施していきたい」と述べた。

総務省が発表した11月の完全失業率(季節調整値)は2.9%で、前月(3.1%)から0.2ポイント低下した。厚生労働省が発表した11月の有効求人倍率(季節調整値)は1.06倍で、前月から0.02ポイント上昇した。

新型コロナの感染拡大防止に向けては、忘年会・新年会の延期や帰省に慎重に対応するなど「静かな年末年始をあらためてお願いしたい」と呼び掛けた。週次のデータでは足元で消費が抑制されている傾向が出てきており、感染拡大防止に協力する人が増えているとの認識を示した。