[ワシントン 15日 ロイター] – 米首都ワシントンのマイケル・シャーウィン連邦検事正代行は15日、米議会議事堂への乱入者が議員を捕らえ殺害することを集団として目的にしていたことを示す「直接的な証拠」はないと述べた。

シャーウィン氏は地元当局が各地区の容疑者洗い出しに協力しているため、これまで得られた証拠が「食い違う」可能性もあるとした。

アリゾナ州の連邦検察官は前日、同州出身で米極右陰謀論「Qアノン(QAnon)」を支持するジェイコブ・チャンズリー氏を勾留するよう要請。提出文書によると、チャンズリー氏は角のついた帽子をかぶって議事堂に乱入し、上院の議場にあるペンス副大統領の机に「時間の問題だ。裁きの時が迫っている」と警告するメモを残しており、「これらの強力な証拠は議会乱入者の意図が米政府議員を捕らえ暗殺することにあったことを裏付けている」としていた。

シャーウィン氏はこの日の記者会見で、トランプ大統領の支持者による議会乱入に関連し、98人の刑事訴追を行い、275人以上の調査を開始したと述べた。