[ストックホルム 2日 ロイター] – 中国当局はスウェーデンのカジュアル衣料チェーン、ヘネス・アンド・マウリッツ(H&M)に対し、同社ホームページ(HP)上に掲載された地図を変更するよう求めた。ABCニュースが2日、報じた。

H&Mは昨年、新疆ウイグル自治区での人権侵害に懸念を表明しており、最近になって中国の反発を招いている。

ABCニュースによると、上海市政府がH&Mに対し「問題のある中国の地図」を訂正するよう求めた。

ABCニュースは上海市政府の声明を引用し、インターネット利用者が地図上の問題をH&MのHP運営者に報告し、上海市当局が同社に変更を命じたとも報じた。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナルはサイバー空間の管理に携わる国家インターネット情報弁公室の話として、H&MのHP運営者が対策を講じたと伝えた。

H&Mは先週、同社の綿花調達をめぐる昨年の声明がSNS(交流サイト)で炎上。中国での信頼を勝ち取るために尽力する考えを示した。 声明では新疆ウイグルでの強制労働疑惑に懸念を示し、綿花調達取りやめを表明していた。