【バンコク時事】ミャンマー国営テレビは9日夜、最大都市ヤンゴンで国軍関係者2人を死傷させたとして、19人が軍法会議で死刑判決を言い渡されたと伝えた。事件が起きたのは、国軍が3月中旬に戒厳令を出した地区。戒厳令下で死刑判決が出たのが明らかになったのは初めて。

 国営テレビによると、判決は8日。19人は国軍記念日の3月27日午後、2人を殺傷したとされる。19人のうち17人は指名手配中で、本人不在のまま判決が下された。戒厳令下では上訴は認められない。

 戒厳令の対象地域では、23項目の重罪は軍法会議で裁くことになっており、恣意(しい)的な判決が出るのではないかと懸念されていた。