[16日 ロイター] – 米金融大手モルガン・スタンレー(モルガンS)は16日、米投資会社アルケゴス・キャピタル・マネジメントを巡る巨額損失問題に絡み、約10億ドルの損失を計上したと明らかにした。

損失の内訳は株式売却で6億4400万ドル、リスク回避で2億6700万ドル。ゴーマン最高経営責任者(CEO)は、損失の計上が必要十分な決定と評価した。損失をすぐに公表しなかったのは、全体の業績に照らして重要ではないと判断したからだと説明した。

アルケゴスへのエクスポージャーを抱えていた会社はモルガンSを含め数社に上る。オッペンハイマーのアナリスト、クリス・コトウスキー氏は調査リポートで「大局的には金融上の問題とはならないものの、懸念が強まる可能性は高い」と述べた。ゴールドマン・サックスやウェルズ・ファーゴなどはポジションがありながら損失を回避したとみられている。

モルガンSの第1・四半期決算は利益が2倍に増加。新型コロナウイルス禍に伴い計上していた貸倒引当金の一部を戻し入れた。普通株主帰属の純利益は39億8000万ドル(1株当たり2.19ドル)と、前年同期の15億9000万ドル(同1.01ドル)から拡大。リフィニティブがまとめたアナリスト予想は1株利益が1.70ドルだった。

純収入は61%増の157億2000万ドル。

ゴールドマンと同様、特別買収目的会社(SPAC)による新規株式公開(IPO)ブームが追い風となり、投資銀行部門の収入は26億ドルと2倍超に増えた。