東京と大阪で高齢者を対象に行われる新型コロナウイルスワクチンの大規模接種は、来週17日から予約の受け付けが始まります。
ただ、高齢者が住む自治体との二重の予約を防ぐ仕組みがないため、運営にあたる防衛省は予約が重複しないよう呼びかけることにしています。

高齢者へのワクチン接種を加速させるため、政府は今月24日に東京と大阪に自衛隊が運営する大規模な接種センターを開設することにしています。

東京会場は首都圏の1都3県に、大阪会場は大阪、京都、兵庫の2府1県に住む高齢者が対象で、インターネットと通信アプリのLINEで予約を受け付けます。

電話での受け付けは行われません。

受け付けは、来週17日から始まり、東京23区と大阪市内の人に限定して行われたあと、予約が可能な地域を徐々に広げることにしています。

1日に接種する最大の人数は、東京では5000人程度、大阪では2500人程度からスタートし、最終的には、東京で1万人、大阪で5000人を目指し、7月末までの接種の完了につなげたい考えです。

ただ、接種センターでは各自治体とシステムがつながっていないため、二重の予約を防ぐ仕組みが整っていません。

このため、ワクチンがむだになるおそれもあるとして、防衛省は、センターで予約した場合は、自治体の予約を速やかに取り消すよう呼びかけることにしています。