現在のセントラルバンカーはインフレ加速を抑える行動に出なければ「ひどい過ち」を冒すリスクがあり、過去数十年で最も危険な局面にあるとイングランド銀行(英中央銀行)のチーフエコノミスト、アンディー・ホールデン氏が語った。

  今月でチーフエコノミストを退くホールデン氏は、英誌ニュー・ステーツマンに寄稿。ここ数カ月にインフレを巡るリスクバランスは「決定的に変化した」と指摘し、今では多くの企業にとってインフレ率の急激な再上昇が中心シナリオになったと論じた。

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  セントラルバンカーの大半は物価上昇局面を一時的だとみているが、ホールデン氏はこれが賃上げ要求に波及し、定着する可能性があるとみている。

  「現在は金融政策にとって、英国でインフレ目標が初めて導入された1992年以来最も危険な局面」にあり、緊急緩和措置の解除を遅らせれば深刻な過ちを犯すことになると警告した。

  「あまりにも長い間行動を遅らせれば、誰もが想定せず、誰もが望まない大幅で急速な金利上昇を招くリスクがある」とし、「経済エンジンの過熱に急ブレーキを踏まなければならなくなるリスクが生じる。そのような状況は誰も勝者にならない」と続けた。

原題:BOE’s Haldane Warns of ‘Dangerous Moment’ for Monetary Policy(抜粋)