米投資会社ブラックストーン・グループのスティーブン・シュワルツマン最高経営責任者(CEO)は、米国でキャピタルゲイン税が引き上げられるとの懸念から、同社が今後照準を合わせる可能性のある分野が急速に成長していると述べた。企業が税法の変更前に保有資産の現金化に動いているためという。

  シュワルツマンCEOは、ブルームバーグ主催のカタール経済フォーラムで「今は好機の雪崩とでもいえる状況だ。来年に増税が実施される可能性があり、同じ資産の売却で税金がずっと高くなる前に売ってしまいたいとの考えが広がっている」と指摘。「この動きが当社に多くの好機をもたらしている。われわれにとって必要なのは慎重を期すとともに、成長に向けた極めて刺激的な計画を常に持ち続けることだ」と語った。

ブラックストーンのシュワルツマンCEOがパネル討論会で発言

  さらに税金面だけでなく、企業のバリュエーション上昇も事業売却の動きをもたらす大きな要因になっているとシュワルツマン氏は指摘。「米経済は熱気にあふれている。ほぼ全てが、ほとんどの人の想定よりもずっと速いペースで成長している」と述べた。

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原題:Schwarzman Sees ‘Avalanche’ of Opportunities From Tax-Hike Risk(抜粋)