[ニューヨーク 16日 ロイター] – ニューヨーク外為市場ではドルが小幅高。週間では1カ月ぶりの大幅な値上がりとなった。小売売上高が予想外に伸びたことで、第2・四半期の成長拡大が意識された。

ドルは通貨バスケットに対し0.11%高の92.675。週間では0.6%上げた。

6月の小売売上高は前月比0.6%増加。消費が引き続きサービスにシフトする中、モノの売り上げも底堅かった。市場予想は0.4%の減少だった。一方、7月のミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)は80.8と、6月確報値の85.5から大幅に低下し、2月以来5カ月ぶりの低水準。物価上昇への懸念が経済回復に関する前向きな見方を抑制した。

ウエスタンユニオン・ビジネスソリューションのシニア市場アナリスト、ジョー・マニンボ氏は統計について「経済が大きく前進していることを示しており、第2・四半期の成長率は10%前後と非常に堅調になるとの見方を裏付けている」と指摘。その上で「インフレ率の上昇や失業率の改善、消費の回復などが米連邦準備理事会(FRB)にとって刺激策を解除する強力な根拠になる」と述べた。

ニュージーランドドルは0.44%高。第2・四半期の消費者物価指数(CPI)は前年同期比で3.3%上昇し、約10年ぶりの大幅な伸びを記録した。

ポンド/ドルは下落。週間では1カ月ぶりの大幅な値下がりとなる勢い。カナダドルは0.1%高。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは3万2027ドルと横ばい。

ドル/円 
 NY終値 110.08/110.11
   始値 110.22
   高値 110.34
   安値 110.04

ユーロ/ドル 
 NY終値 1.1805/1.1807
   始値 1.1801
   高値 1.1818
   安値 1.1793