[7日 ロイター] – 米アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)の2021年の報酬が同社の平均的な従業員の給与の1447倍になったことが7日付の提出資料で分かった。

アップルによると、21年の従業員給与の中央値は6万8254ドル。一方、クック氏の報酬は給与は引き続き300万ドルだったが、株式報酬で8230万ドル、アップルの目標達成に伴う報酬で1200万ドルなどが加わり、合計9870万ドルとなった。

アップルの21年度の売上高は30%超増加し3658億2000万ドル。好業績を背景に株価が上昇し、時価総額は今年に入り一時3兆ドルを超えた。

20年の従業員給与の中央値は5万7783ドル。クック氏の同年の報酬は1480万ドルで従業員の256倍だった。

米シンクタンクの経済政策研究所(EPI)によると、米実業界のCEOの20年の報酬は一般的な従業員の351倍だった。