[ニューヨーク 9日 ロイター] – 終盤のニューヨーク外為市場では、ドル指数が序盤の低下から反転、2営業日連続で上昇した。

ユーロは下落。欧州中央銀行(ECB)がこの日の理事会で7月から利上げを開始する方針を明示したものの、域内の国債利回りの格差を抑制しユーロ圏国債市場の分断を防ぐ措置の詳細が発表されなかったことを嫌気した。

ドル指数は0.682%上昇の103.260。ユーロは0.9%下落し1.0618ドルとなった。ドルは今週に入って1%超上昇しており、週間で2週連続上昇する基調にある。

一部ではインフレがピークに達したかもしれないとの期待感も浮上しているが、このところ原油価格が13週間ぶりの高値を付けていることでその楽観論は崩れ、安全資産であるドルの投資妙味が高まった。

一方、日銀はインフレ対処のための金融引き締めに乗り出していない数少ない中央銀行の一つであることから、円は対ドルで20年ぶりの安値、対ユーロでは約7年半ぶりの安値に下落している。

この日のユーロ/円は0.86%安の142.610円となり、8日につけた2015年1月以来の高値144.25円付近で推移。

ドル/円は0.01%高の1ドル=134.28円。

英ポンドは0.30%下落し1.2502ドルだった。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは0.36%下落し3万0080.23ドル。

ドル/円 NY午後4時 134.43/134.44

始値 133.31

高値 134.44

安値 133.30

ユーロ/ドル NY午後4時 1.0611/1.0615

始値 1.0718

高値 1.0773

安値 1.0613