[30日 ロイター] – 米実業家イーロン・マスク氏は、米ツイッターの元セキュリティー責任者の内部告発を踏まえ、ツイッターに440億ドルの買収契約解除に向けた新たな書簡を送った。

マスク氏と弁護団は8月29日付の書簡で、元セキュリティー責任者の告発が事実であれば、ツイッターは複数の買収契約の条項に違反したと指摘した。

ツイッターは規制当局への提出文書で、新たな買収契約解除の通知は、契約の下無効で不当という見方を示した。

ツイッターの元セキュリティー責任者で、著名ハッカー「マッジ」として知られるピーター・ザトコ氏は先週、ツイッターがハッカーやスパム(迷惑)アカウント対策を巡り規制当局を欺いていたと内部告発した。

ツイッターが買収契約の履行を求めマスク氏を相手取り起こした訴訟では、マスク氏側の要求で、ザトコ氏に証人としての召喚状が出されたことが分かっている。審理は10月17日に開始される。

<関連>

マスク氏、ツイッター買収巡る裁判の11月への先延ばし要請=資料