【ベルリン時事】反転攻勢を続けるウクライナ軍が、今春からロシア軍に占領されていた北東部ハリコフ州の要衝イジュームに入ったもようだ。AFP通信によると、ゼレンスキー大統領は11日、イジュームや近郊のバラクレヤなどを「解放」したと表明。親ロシア派幹部やロシア国営テレビも「撤退」を認めている。ウクライナにとって大きな戦果となる一方、ロシアの打撃は小さくない。

 イジュームは州都ハリコフと東部ドネツク州を結ぶ幹線道路が通る交通の重要拠点。10日にはウクライナ軍部隊が市の標識の前で青黄2色の国旗を掲げる動画がインターネット上で広まったほか、バラクレヤがほぼ「解放」されたとウクライナ軍幹部が宣言する動画も公表された。

 これまでハリコフ州での苦戦に言及してこなかったロシア国防省は10日、ドネツク州を解放するため「バラクレヤとイジュームの部隊の配置転換を行った」と発表。撤退を事実上認めた。

 ロシア軍は撤退の一方で、各地でインフラを破壊しているもようだ。ロイター通信によると、ハリコフ州のシネグボフ知事は11日、州都ハリコフやその周辺で、ロシア軍の攻撃によって停電や水道の停止が発生したと明らかにし、「占領者どもが重要インフラに打撃を与えた」と糾弾した。