[13日 ロイター] – アルメニアとアゼルバイジャンの係争地ナゴルノカラバフを巡り両軍が衝突した。米国とロシアは両国に自制を求めた。

アルメニアは同国兵士少なくとも49人が死亡したと発表。アゼルバイジャンとの国境に近い複数の町が13日未明に砲撃されたため、対抗措置を取ったと表明した。パシニャン首相によると、激しい戦闘は収まったが、現在も攻撃は続いている。

アルメニア政府はロシアとの協力協定を発動、ロシア主導の「集団安全保障条約機構(CSTO)」は13日に協議を開いた。一方でアゼルバイジャンはトルコが支援している。

アゼルバイジャン国防省はアルメニア軍部隊の激しい砲撃によってアゼルバイジャン軍の兵士が死亡し、インフラにも損害が出たと表明した。

アルメニア国防省はアゼルバイジャン側の「大規模な挑発」が発端となり「集中攻撃」が続いていると指摘していた。

ナゴルノカラバフを巡る紛争はソ連時代末期から続いてきたが、アゼルバイジャンが2020年に奪還。アルメニア人が多く住んでいる。

ブリンケン米国務長官は「軍事衝突を直ちに終結することを求める」と表明。

ロシア外務省は「政治的・外交的手段を通じて解決すべきだ」と述べた。