[シドニー 6日 ロイター] – ソロモン諸島のソガバレ首相は6日、オーストラリアの首都キャンベラでアルバニージー首相と会談し、太平洋の安全保障を損なうようなことはせず、安全保障協定を締結した中国が軍事拠点とすることは認めないと述べた。オーストラリア放送協会(ABC)が伝えた。

ソロモン諸島が4月に中国と安全保障条約を締結して以来。ソロモン諸島とオーストラリアとの関係はぎくしゃくしている。

ABCによると、ソガバレ首相はアルバニージー首相に、オーストラリアが開発パートナーであることに変わりないと説明。

「ソロモン諸島は国家の安全保障を損なうようなことはしないし、(太平洋島しょ国)フォーラム参加国の安全保障を脅かすようなこともしない」と指摘。「ソロモン諸島が外国の軍事施設や機関として利用されることは絶対ないと改めて述べる。それはソロモン諸島とその国民の利益にはならないからだ」と語った。

豪首相官邸が会談後に発表した共同声明は、両首脳が二国間関係、気候危機、「平和で繁栄し、強靭な太平洋のための共通の望み」について意見交換したとしている。