[北京 4日 ロイター] – 中国国家衛生健康委員会は4日、新型コロナウイルスの新規市中感染者が3日に3871人と、5月初旬以降で最多になったことを明らかにした。

5月初旬には上海で新型コロナが猛威を振るい、北京市も感染対策を急いでいた。

中国では厳格な新型コロナ規制に対する不満が広がっている。

ブルームバーグ・ニュースは4日、当局が新型コロナを国内に持ち込んだとする航空会社を処分する制度を打ち切る方向で作業を進めていると報じた。ゼロコロナ政策の影響緩和を探っている兆しという。

湖北省の省都・武漢では過去1週間、2桁の新規感染者が報告されたことを受けて、一時的なロックダウン(都市封鎖)や規制が相次いで導入されており、ソーシャルメディアに投稿された動画によると、3日夜にロックダウン中止を求める抗議活動が起きた。ロイターは動画の信ぴょう性を確認できていない。

青海省の省都・西寧でも今週、ロックダウンに伴う食料品の高騰と生活必需品の不足を訴える投稿がソーシャルメディアに相次いだ。同市では10月末に大半の店が閉鎖され、3日間食品を購入できなかったとされる高齢の女性に住民が牛乳と野菜を手渡す動画も投稿されている。

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▽中国「ダイナミックゼロコロナ」政策、近く大幅修正=著名疫学者<ロイター日本語版>2022年11月4日7:43 午後