[上海 19日 ロイター] – 中国で新型コロナウイルス感染が拡大し、金融市場に影響が出ている。市場参加者の病気や欠勤で商いが細っているほか、新規株式公開(IPO)にも影響は及んだ。

今月にゼロコロナ政策が突然撤廃されたことで大規模検査が中止され、公式統計はもはや新たな感染者数を捕捉できていない。いくつかの大手資産運用会社や銀行による内部調査では、感染拡大の中心地である北京の従業員の半数以上が陽性と判定されたことが示唆されている。

中国人保資産管理(PICCアセット・マネジメント)のあるファンドマネジャーは匿名を条件に「北京では同僚の半数以上が病気にかかっており、上海では5─10%ではないか」と語った。

中国の銀行間市場では先週、1日当たり平均の人民元/ドル取引高が約200億ドルに減少。上海がロックダウン(都市封鎖)下に置かれた4月以来最低の水準となった。

株式の取引も先週は細り気味。上海総合指数の週間出来高は1390億株で、過去3年間の平均値である約1430億株をやや下回る水準だった。

国有銀行のあるトレーダーは、北京の為替トレーダーのほとんどがオフィスを不在にしているため「取引量は当然減少するだろう」と語った。同行は、発熱者と同居している従業員や陽性反応が出た従業員にはオフィスに来ないよう要請しているという。

また、中国証券監督管理委員会(CSRC)は先週、毎週開催しているIPOの審査会議を中止。今週に再開されるかどうかも不明だ。