[東京 1日 ロイター] – 日本を訪れている北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は1日、世界の安全保障は相互につながっているため欧州は東アジアで起きることを無視できないと述べ、インド太平洋地域のパートナーと緊密に連携することの重要性を強調した。

慶応大学主催のイベントで「世界中のパートナー、特にインド太平洋のパートナーと協力することは、より危険で予測不可能な世界に対する回答の一環だ」と述べた。

「ウクライナでの戦争は安全保障がいかに相互につながっているかを示している。欧州で起きることは東アジアに影響を及ぼし、東アジアで起きることは欧州にとって重要であることを示している」と指摘。「NATOにとって中国は重要ではないという考えはうまくいかない」とも付け加えた。

中国は敵対国ではないとしながらも、「ますます権威主義的な大国」になりつつあり、強引な行動を見せ、台湾を脅かし、NATO諸国にも届くような軍事力を開発していると述べた。

その上で「この地域の国々とのパートナーシップをさらに強化・拡大する用意が十二分にできている」と述べた。