[東京 3日 ロイター] – 公的年金を運用している年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は3日、2022年10―12月期の運用損失が1兆8530億円だったと発表した。赤字運用は4四半期連続で、収益率はマイナス0.97%となった。赤字運用が4四半期連続となるのは約20年ぶり。

日本と欧州での債券価格の下落や為替の円高を受け、国内外の債券資産が目減りした。国内株式はプラスだった。10―12月期も運用損となったことで12月末の運用資産額は189兆9362億円(9月末時点では192兆0968億円)と約2兆円減った。

同法人によると、年金特会が保有する短期資産を含む積立金全体のうち、主要4資産の割合は12月末時点で国内債券26.07%、外国債券24.59%、国内株式25.07%、外国株式24.27%。