11日、トルコ南部ハタイ県の県都アンタキヤの被災地を歩く女性(EPA時事)
11日、トルコ南部ハタイ県の県都アンタキヤの被災地を歩く女性(EPA時事)

     【ガジアンテプ(トルコ)時事】トルコ当局は12日、南部で起きた大地震による死者が2万9600人超になったと発表した。隣国シリアと合わせた死者数は3万3000人以上。犠牲者はさらに増える可能性が高い。

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     被災地では現在も行方不明者の捜索が続いている。地元テレビによると、南東部アドゥヤマン県では28歳と22歳の姉妹が152時間ぶりにがれきの中から救出された。

     トルコでは、南部ハタイ県などで略奪が発生し、治安悪化への懸念が高まっている。オーストリアとドイツの救助隊は、安全上の問題を理由にハタイ県での活動を一時停止。AFP通信によると、ハタイ県で活動するドイツのNGOは「銃声も聞こえる」と明かした。

     アナトリア通信によれば、トルコ当局は地震後に略奪行為を働いた罪などで、12日までに計57人を逮捕した。集団が支援物資を積んだトラックの行く手を阻み、物資を奪おうとしたこともあったという。