[ベンガルール 23日 ロイター] – イエレン米財務長官は23日、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議を控えた会見で、中国と「適切な時期に」経済問題の協議を再開すると述べた。

中国の偵察気球問題を受け、ブリンケン国務長官とイエレン財務長官の訪中が取り止めとなった。

イエレン氏は米中間のコミュニケーションは「地球全体のために」重要だと指摘。具体的な時期は分からないとしながらも、「適切な時期に協議を再開すると信じている」と述べた。

ウクライナ侵攻を巡る対ロシア制裁については「ロシアへの物資支援や組織的な制裁回避支援は、われわれにとって非常に深刻な懸念だと明言している」とし「中国政府、およびその管轄下にある企業や銀行には、われわれの制裁に関するルール、それに違反した場合の深刻な結果を今後も明確にしていく」と述べた。

また、ザンビアやスリランカなどの債務問題で、中国が他の国々と協力することを望むとした。