12日、中国・北京の人民大会堂で、筆頭副首相に選出され宣誓する丁薛祥・政治局常務委員(前列中央)ら(AFP時事)
12日、中国・北京の人民大会堂で、筆頭副首相に選出され宣誓する丁薛祥・政治局常務委員(前列中央)ら(AFP時事)

 【北京時事】中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)は12日、全体会議を開き、李強首相を補佐する筆頭副首相に、習近平国家主席の側近で党序列6位の丁薛祥・政治局常務委員を選出した。5人の国務委員(副首相級)には、習氏の信任が厚い王小洪・公安相や秦剛外相らがそれぞれ兼任で起用され、閣僚も選任された。

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 同日の会議で政府高官の人事が完了し、3期目入りした習氏の新体制が固まった。習氏は自らに近い人材を多数要職に充て、権力基盤を強固にした。丁氏は、日本の官房長官に当たる党中央弁公庁主任として、習氏の国内外の視察・訪問に同行するなど、側近の代表格とされている。