[台北 13日 ロイター] – 台湾当局は今年の防衛費について、F16戦闘機の部品や兵器の補充など、中国による「完全封鎖」に備えた兵器や装備の準備に重点を置く方針だ。国防部(省に相当)の報告書内容をロイターが13日に確認した。

同部は議会に提出した報告書の中で、昨年から戦略燃料備蓄と修理能力の見直しを開始したと説明。詳細は明らかにしなかった。

その上で「台湾海峡の完全封鎖を想定」し、今年の支出には火砲・ロケット備蓄、F16戦闘機部品の補充など「戦闘の継続性を強化する」ための項目が含まれるとした。

最新の中国の脅威評価では、中国軍が戦略的な難所の制御と外国軍の介入阻止を視野に入れた統合部隊作戦を実施していると指摘。「共産党軍の演習と訓練モデルはこのところ、単一の軍種から陸、海、空、ロケット部隊の統合作戦に調整されて」おり、「実戦的なアプローチを採用し、訓練から戦闘準備に移行している」とした。

中国で台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室からは今のところコメントを得られていない。

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