[19日 ロイター] – スイスの金融大手UBSは、経営不安が強まっていた同業クレディ・スイスを30億スイスフラン(32億3000万ドル)で買収すると発表した。世界的に金融不安が高まる中、スイス当局の介入で迅速にまとまった大手2社の統合に主要中央銀行は歓迎の意を表した。

買収は株式交換の形で実施し、2023年末まで完了する見込み。

スイス国立銀行(中央銀行)は、UBSとクレディ・スイスに1000億フラン(1080億ドル)の流動性支援を行うと発表した。

欧州中央銀行(ECB)はユーロ圏の銀行を支えるため、必要に応じ融資を行うと表明。スイス当局によるクレディ・スイスの支援は安定回復に「有益」だとした。「ユーロ圏の銀行部門は強固な資本・流動性の基盤があり、耐性がある」と指摘した。

米連邦準備理事会(FRB)と財務省もスイス当局による金融安定支援を歓迎すると表明した。