カザフスタンがイランの高濃縮ウラン備蓄を受け入れる意向を示した経緯は、主に米国とイランの核合意再建に向けた国際的な核拡散防止の取り組みが背景にあります。
主なポイントは以下の通りです。
- IAEA事務局長との会談 国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長がフィナンシャル・タイムズ(FT)紙とのインタビューで明らかにしたところによると、カザフスタンのトカエフ大統領がグロッシ氏と会談した際、この受け入れに前向きな姿勢を示しました。
- 受け入れの条件 この措置はあくまで「米国が核開発計画を巡りイランと合意に達した場合(核合意が成立した場合)」を前提としています。イランが保有する兵器級に近い高濃縮ウランを国外に搬出・管理することで、核拡散のリスクを抑える現実的な解決策として期待されています。
- なぜカザフスタンなのか カザフスタンには、IAEAとの協力のもと2017年に開設された「国際管理下の低濃縮ウラン貯蔵施設」がすでに国内に存在します。同国はもともと、IAEA加盟国への燃料供給を確保しつつ核拡散を防止するための国際的なハブとしての実績と設備を有しているため、今回の受け入れ先として名前が挙がっています。
要するに、米イラン間の核合意を成立・前進させるための「ウランの安全な預かり所」として、実績のあるカザフスタンが名乗りを上げたという経緯です。