[ボカチカ(米テキサス州) 20日 ロイター] – 米実業家イーロン・マスク氏率いる宇宙企業スペースXは20日、開発中の大型宇宙船「スターシップ」の無人の打ち上げ試験を初めて実施した。テキサス州にある宇宙基地「スターベース」から打ち上げられたが、機体下部の「スーパーヘビー」と呼ばれるロケットブースターが設計通り分離せず、発射後4分足らずで上空で爆発した。

爆発前の高度は約32キロ。当初の計画では90分間の飛行が期待されていた。

ただ、スペースXの関係者はウェブキャストで、スターシップとスーパーヘビーが完全に統合した形で問題なく打ち上げることができたとし、今回の打ち上げ試験は成功したと表明。今回の打ち上げ試験によって重要なデータが豊富に得られ、さらなる試験を進めるための道を開くとした。

マスク氏はツイッターで、次のスターシップの打ち上げ試験は「数カ月後」と述べた。