▽スーダン、停戦延長順守に不透明感 トルコの退避機に銃撃<ロイター日本語版>2023年4月29日4:53 午前

[ハルツーム 28日 ロイター] – アフリカ北東部スーダンで28日、首都ハルツームや近郊バーツでは爆発や銃撃音が聞かれ、爆発による煙が立ち上るなど、国軍と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」が合意した停戦延長が順守されるか不透明な状況となっている。

国軍とRSFはともに相手側が停戦に違反したと主張している。双方は米国やサウジアラビアの仲介により28日午前0時から72時間の停戦延長で合意していた。

トルコ国防省によると、退避用のトルコ機が28日、首都近郊のオムドゥルマンの空港に着陸する際に銃撃を受けた。負傷者はいなかったという。国軍はRSFによる攻撃と非難。RSFは国軍が「うそを広めている」として否定した。

国連によると、15日に始まった国軍とRSFによる戦闘によってこれまでに少なくとも512人が死亡、4200人近くが負傷。しかし、実際の犠牲者数はこれを上回ると見られる。

また、戦闘は長らく紛争が続き2020年に和平合意に達した西部ダルフール地方にも飛び火し、同地方では今週に入り少なくとも96人の死者が出ている。

外国人の退去に加え、スーダン市民の流出も続いている。これまでに隣国のエジプトは1万6000人、チャドは2万人の避難民をそれぞれ受け入れいてる。国連によると、ハルツームから南スーダンの国境まで400キロ以上を歩いて退避した人もいるという。

国際移住機関(IOM)によると、チャドは28日、初の退避用の航空機をスーダンに派遣し、数十人の子供を含む200人超を退避させたという。

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