[21日 ロイター] – 米首都ワシントンの連邦地裁は18日、人工知能(AI)が創作した芸術作品は米国内法において著作権で保護されないとする判決を下した。

この裁判は、コンピュータ科学者のスティーブン・サイラー氏が自ら開発した「DABUSシステム」で生成した作品について著作権を申請したものの、認められなかったことから著作権当局を訴えた。

裁判所は当局の決定を支持し、著作権が認められるのは人間の作者がいる作品だけだと判断した。

サイラー氏の弁護士は21日、控訴する考えを示した。

急成長する生成AI分野では、知的財産権を巡る新たな問題が浮上。著作権当局はこれまで、画像生成AI「ミッドジャーニー」で生成された画像の著作権を却下したケースもあり、一方で作者側はAIシステム活用が創作プロセスの一部だと主張している。