[ジュネーブ 4日 ロイター] – 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は4日、年内にスーダンから近隣5カ国に避難する難民の数が180万人を超えるとの予想を示した。また、病気や死亡の増加が報告されているとして100万ドルの支援を要請した。

今回の予想値は、スーダン国軍と民兵組織「即応支援部隊(RSF)の紛争ぼっ発直後の5月に示した暫定値のほぼ2倍で、60万人の上方修正となった。

既に、近隣のチャド、エジプト、エチオピア、南スーダン、中央アフリカ共和国に100万人以上が避難。当初スーダンに避難していた出国者が帰国しているケースが多いという。

南スーダンは避難者の3分の1を受け入れる予定。非政府組織(NGO)の国境なき医師団によると、白ナイルを渡って数千人がトランジットセンターに到着しており、多くは発病状態または極度に疲労している。ほかにも、約3日に及ぶ渡河の間に船上で死亡した人々もいるという。

UNHCRは、受け入れ先の国で、栄養失調や、コレラや麻疹などの発症増加が報告されているとして、新たな到着者の健康状態に懸念を強めている。

スーダン関連の難民調整担当者は「充分な資源があれば完全に予防できる疾患によって、子どもたちが死亡しているとの報告を受けることに深い悲しみを覚える。行動の遅れはもはや許されない」と述べた。