[ロンドン 20日 ロイター] – バンク・オブ・アメリカ(BofA)グローバル・リサーチの週間調査によると、18日までの1週間で米債に53億ドルの資金が流入した。米債価格は引き続き下落しているものの、36週連続で資金が流入。2010年8月以降で最長となった。一方、株式などのリスク資産からは資金が流出。市場心理も「極めて弱気」の水準となった。

マネー・マーケット・ファンド(MMF)からの資金流出額は1089億ドルと過去最大。MMFには今年に入り1兆ドル超が流入しており、これまでのトレンドとは異なる動きとなったが、今回の調査ではその理由は示されていない。

先進国と新興国の株式からは52億ドルの資金が流出。ハイ・イールド債(ジャンク債)ファンド、投資適格債ファンド、新興国債券からも資金が流出した。

市場心理の指標であるブル・ベア指数は1.9に低下。市場心理は極めて弱気であり「逆張り投資家にとっての買いシグナル」とした。

一方、こうした弱気の環境下でS&P総合500種(.SPX)が4200ポイント台を維持できなければ「クレジットイベントもしくはハードランディングのリスクが迫っているかもしれない」とした。